掛川のICT任意団体 Code for Kakegawa の活動の一環として、静岡県農林技術研究所 大場氏にICTわなに関して教えていただきました。
ICTわなというのは、
■ICT、IoTを活用したわなの仕組み
▽ICTわな 囲いわなにセンサーや監視カメラを設置し、シカやイノシシなどが入ると、自動、または遠隔操作で扉が閉まる。動物の捕獲頭数や、センサー感知後から扉が閉まるまでの秒数などを細かく設定できる。
▽IoTわな くくりわなや箱わなに発信器を付け、動物を捕獲するとクラウドなどを通じてスマートフォンに通知が送られる。ICTわなに比べてコンパクトで、低コスト。
というように、イノシシやシカの鳥獣被害の対策にICTを使う取り組みです。
自分の住む地域でも、近年イノシシによる農作物被害が増えてきて罠を設置したというのは聞いていましたが、いままでイノシシ等が来なかった地域でもそういった動物が見かけられるようになったようです。
農作物の被害も問題ですが、自分の生活範囲内でイノシシなどと遭遇したらどう対処したらいいかわからないですよね。
掛川あたりだとイノシシのほうが気になりますが、シカにも注意が必要なのだとか。
シカは、雑食のイノシシと違って草食動物です。
木草ならば、とげのあるものや木の皮さえ食べます。
樹皮を食べてしまうことから林業への影響もありますが、下草等を食い尽くしてしまうことから環境が変わって、大雨による地盤災害の原因になることもあるそうです。
学生時代奈良に住んでいた身としては、
シカにレポートを食べられたとか、
シカに車をへこまされた
などの話はありましたが、けっこう困ったちゃんなんですね。
ICTわなの話でしたので、大型野生動物が人間の生活圏で目立ってきたのかあたりは聞き忘れましたが、大型野生動物との関わりを考えなければいけない地域が増えてきてるのも確かです。
そのあたりの困ったを、ICTを使って取り組んでいるのが「ICTわな」だったりします。
野生動物とどう付き合うか。
人間が困っているから動物を駆除するのでなく、いい具合にコントロール出来たらいいですね。