地域IoTについて調べてみた

今週末2月4日(土)に行われる「オープンデータデイ2017in掛川」プレイベントの中で、掛川祭どこ屋台の関係もあり「地域IoTアイデアソン」の一コマを担当させていただきます。
IoTって言葉自体が今一つわかりずらいのですが、この機会に国としての方向性を調べてみました。

昨年末、総務省から「地域IoT実装推進ロードマップ」及び「ロードマップの実現に向けた第一次提言」が出されました。

経緯としては

IoT、ビッグデータ、AI等は、地域の住民・行政・企業のデータ利活用による住民サービスの充実、地域における新たなビジネス・雇用の創出等のメリットを実現し、地域の課題解決を図るための効率的・効果的なツールとして強く期待されています。
総務省では、IoT等の本格的な実用化の時代を迎え、これまでの実証等の成果の横展開を強力、かつ、迅速に推進するため、平成28年9月から「地域IoT実装推進タスクフォース」を開催し、検討を進めてきましたが、今般、同タスクフォースにおいて、「地域IoT実装推進ロードマップ」及び「ロードマップの実現に向けた第一次提言」が取りまとめられましたので、公表します。

とのこと。
地域の課題解決にIoTが有効なので、こんなふうにIoTを推進してゆくという感じですか。

地域住民がIoT実装の恩恵を感じられる「生活に身近な分野」において、地域課題の解決等に対して高い効果・効用が見込まれるモデルを「分野別モデル」として設定。

ということで、教育、医療・介護・健康、働き方、防災、農林水産業、地域ビジネス、観光の分野で実装を目指すモデルが提示されています。

教育

教育クラウド・プラットフォーム
クラウド技術を活用し、生徒や教員・保護者・地域の支援人材等が、多種多様で質の高い教材等を、いつでも・どこでもシームレスに、かつ低コストで利活用。
プログラミング教育
クラウド上の教材(学習者用教材・指導者用テキスト等)や、地域の人材を指導者として活用するプログラミング教育の実施手法。

医療・介護・健康

医療情報連携ネットワーク(EHR)
クラウド技術の活用により、医療機関と介護事業者間の双方向連携や広域の地域医療圏における情報連携を実現するネットワークを導入。
医療・介護・健康データ利活用モデル(PHR)
国民一人ひとりが自らのライフステージに応じた医療・介護・健康情報を時系列的に管理し、本人の健康状態に即したサービスを享受できるモデルを実装。

働き方

テレワーク
モバイル端末やテレビ会議システム等のICTを活用したテレワークを導入することにより、時間や場所を有効に活用できる働き方を実現。
サテライトオフィスやコワーキングスペースの活用により、地方でも都市部と同じように働ける環境を実現する「ふるさとテレワーク」の環境を推進。

防災

Lアラート
災害発生時に、自治体等が放送局、ネット等の多様なメディアを通じ地域住民に対して災害時に必要となる情報を迅速かつ効率的に伝達することを目的とした共通基盤(Lアラート)を、都道府県、市町村、メディア等が導入。
G空間防災システム
地震・津波等による広域災害や緊急性を要する大規模災害に対して、津波の被害予測や地下街等の屋内における避難誘導、災害情報の一元化などG空間情報(地理空間情報)とICTを連携させて構築する先端的な防災システムを導入。

農林水産業

スマート農業・林業・漁業モデル
センサー、ビッグデータ等の活用により、農林水産業の生産性向上・高付加価値化を図ることのできるシステムを地域の農林漁業者等が導入。

地域ビジネス

地域ビジネス活性化モデル
インターネット通信販売による国内外への特産品の販売や、生産・加工・販売工程における各事業者を一体化し高付加価値化を実現するマッチング、顧客データの分析による収益性改善等、データ利活用や情報発信により地域ビジネスの活性化を実現するシステムを導入。
マイキープラットフォーム
図書館など公共施設の利用や商店街等での自治体ポイントの活用等、マイナンバーカードを様々なサービスに呼び出す共通ツールとして利用するための情報基盤を構築。

観光

観光クラウド
地域の公共及び民間の保有する観光情報のデータを利活用し、観光客が地域の生きた情報を基に自らのニーズにマッチした観光地を発見できるシステムを導入。
おもてなしクラウド
スマートフォンや交通ICカードを活用した、個人の属性(母国語や障がいの程度等)に応じた情報提供を実現するため必要となる共通クラウド基盤を導入。
多言語音声翻訳
様々な言語を話す訪日外国人への対応等で活用できる、人間の声を認識し文字に変換する音声認識技術、認識された文字を相手の言語の文に翻
訳する機械翻訳技術、翻訳された文を相手の国の言語の音声で出力する音声合成技術を行うクラウド型翻訳サービスプラットフォームを導入。

どの分野も、今のICT技術なら実現できそうだし実現できたらすごいな、と思います。
ただ、掛川という地方で暮らす身としては、今一つピンと来ないのが正直なところ。

「オープンデータデイ2017in掛川」プレイベントの「地域IoTアイデアソン」で、掛川で楽しめるIoTの活用アイディアが出てきたらいいな、とか考えてるところです。

タイトルとURLをコピーしました