カレッジの茶と器学2回目。
前回の成型に続いて削り、仕上げの作業。
成型から一週間経って乾いてきた器を削り、厚みを薄く均一にする。
まずはろくろに器の底を、粘土を使って固定し、回しながらかんなで削ってゆく。
ろくろで回る器にかんなを当てると、表面から粘土が削れてゆく。
少しずつ、少しずつ削ってゆくのだが、木を削るように粘土が削ってゆくと言うのは、なかなか楽しい。
とはいうものの、削りすぎたら穴が空いてしまうのでほどほどに。
まあ、上の方は中が見えるので問題がないのだが、上側が終わったら底の方。
器をひっくり返し、今度は口の方を粘土で固定して、同じようにかんなで削ってゆく。
今度は中が見えないので、このくらい、といった感じで削ってゆく。
中の形を想像しながら削ってゆく作業というのは、彫り物に似たようなものがあるかも。
ある程度削ってみては、ろくろからはずし確認し、またろくろに固定して削ってゆく。
ちょっとめんどくさいけれども、面白い。
それから高台を作る。
器の底に爪楊枝で2重の円を作って、外側の外と内側の内を削る。
これも削りが少ないと底が厚く、かといって薄すぎて底が抜けてもいけないのでほどほどに。
これができたら、最後の仕上げ。
今回は粉引という手法。
赤土で作った器に城の泥を付けて化粧するのだとか。
液状の白い泥に付けても良し、刷毛目といって刷毛で塗るも良し。
各自思い思いの方法で仕上げ。
これで後は釉を付けて焼く作業になるのだが、それは竹廣先生にお願いして、器作りの作業はこれで終了。
できあがった器を見ることができるのは、秋のお茶会の時までお預け。
さて、どんな湯飲みができあがってくるか。