塩の道を上ってみる_その2の続き。
塩の道を通って飯田まで、という当初の目的は果たせなかったものの、うまい蕎麦は食ったし、時間も気になるしということで、帰途。
来た道をそのまま戻る、というのも良いのだが、ヒョー越峠までの道をまた登るというのを考えたら、多少げんなりするものがある。
道の駅遠山郷でもらった地図を見てみると、国道418号線で天龍村まで行き、そこから佐久間まで天竜川沿いに抜けることができるのだとか。
土地らの方が川沿いでもあるし起伏もさほど無いだろうと言うことで、そちらの道で帰ることに。
遠山の和田の町並みまで戻り、それから天龍村まで。
どちらも街道沿いの小さな町並みなのだが、シャッターを下ろしている店もなく、活気があるというわけではないのだが、しっかりと町として息づいている感じがして、多少驚く。
こういうまちというのも良い。
天龍村から天竜川沿いの道を下る。
途中、しっかりとした吊り橋が見えたので、そこで一休み。
「この橋、車で渡りたい」
とぐずる、末息子のちびを
「この橋は車じゃ渡れないよ」
となだめていると、後ろから来た車が普通に橋を渡る。
よく見ると、2tまでの車ならば渡れるよう。
橋の向こう側に集落があるし、生活道路としてちゃんと使われている橋のよう。
「車で」
と主張する末息子をなんとかなだめ(こんな橋、車で渡る度胸はない)、徒歩で橋を渡ってみる。
橋からの景色は、最高。
風も涼しくて心地よいし。
でも、車が通れる橋といっても、やっぱり吊り橋。
橋の真ん中あたりに行くとわずかに揺れる。
結構な高さもあり、足早に向こう岸まで行き、そして戻る。
そこからしばらくは道も良く順調。
でもだんだんと道が細く、くねくねし出す。
愛知県に入ってしばらくすると、佐久間方面に向かう県道に。
県道にはいると対向車となんとかすれ違えるくらいの道幅で、しかもくねくね道。
右に曲がって左に曲がって、時々トンネルの繰り返し。
たまに佐久間ダムのダム湖が見えるのだが、ゆっくり止まって見る場所もなく、くねくね道を20km、ひたすら走る。
途中、1カ所だけ展望台があり、そこで一服。
佐久間湖の湖面が美しい。
その後、そろそろくねくね道に飽きたあたりで、こんどは500mくらいの長いトンネルが、4連続。
最後のトンネルを出ると、目の前に佐久間ダム。
ここでゆっくり佐久間ダムを見たいところだったのだが、もうすでに6時近く。
佐久間から天竜まで、天竜からは結構走り慣れた豊岡村経由の道で、自宅まで。
走行距離約250km。
久しぶりに車で長い時間走った。
残念だったのは、道がきついところが多かったので、ゆっくり景色を見られなかったこと。
山間の風景、山あいを流れる川の景色がきれいだと思っても、車だとあっという間に過ぎてしまって、じっくり見ている余裕がなかった。
もう少し時間に余裕があれば、良かったのだが。
でも、また今度、次回はのんびり景色を見ながらこのあたりを廻ってみたいもの。
いつ行けるかな。