カケガワフキバッタ

 かれこれ40年近く掛川に住んでいるのですが、こんなのがいるなんて知りませんでした。

掛川市は25日、同市東山地区に生息する希少な「カケガワフキバッタ」と「フジタイゲキ」を守るため、東山の自治区代表者、地権者と市の3者で同地区を保護地域に指定する「指定希少野生動植物種東山保護地区協定」を締結する。自治体が希少動植物種を指定する例は多いが、保護地区を指定し、住民とともに保全に乗り出すのは、市町村レベルでは全国初という。戸塚進也市長が8日、明らかにした。

 「カケガワフキバッタ」、掛川の地名を冠する昆虫の種があるのですね。
 フキバッタ – Wikipediaによると、ミヤマフキバッタ属カケガワフキバッタ、学名は Parapodisma awagatakensisi Ishikawa なのだそうで、学名には粟ヶ岳の名前が入っていたりします。
 最後のIshikawaは発見者の名前なのかな。
 どんな姿か調べてみると、カケガワフキバッタ – Google イメージ検索こんな姿なのだとか。
 よく見てみると、掛川市に住む生き物たち:爬虫類、両生類、昆虫のページにある「カケガワフキバッタ」の写真提供者は私の知り合いだったりして、なんだかちょっと親近感が湧いたりします。
 かたやフジタイゲキ。
 フジ-タイゲキなのか、フジタ-イゲキなのか、フジタイ-ゲキなのか名前だけではまったく想像もつかないのですが植物の名前だそうで。
 フジタイゲキ – Google イメージ検索で見てみると、あまり特徴が判らず、良くありそうな草だったりするのですが、oNLINE植物アルバム ~ フジタイゲキ ~によると、絶滅危惧IA類(CR)ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種なのだとか。

 いずれも「市自然環境の保全に関する条例」で希少野生動植物種に昨年4月指定されているが、草刈りなどで草地環境を残さないと、保護は難しい。生息地の粟ケ岳(532メートル)山ろくに当たる東山地区は全国有数の茶産地で、農家が毎年、茶園の敷き草とするため草刈りをしてきたことが生息環境の維持につながっていたとみられる。

 最近では茶園に冬草を敷くところばかりでなくなってきているのですが、東山の辺りは毎年茶園に敷き草を入れているからこそ、こういった種が残っているのですね。
 東山というと、掛川でも若い元気な農家さんが、結構たくさんいるところという印象があります。
 掛川の茶とともに、「カケガワフキバッタ」と「フジタイゲキ」も守っていって欲しいところだと思います。
 それにしても、こんなものも掛川の地域資源なのだと思います。
 大切にしていきたいものです。

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