掛川城の北に、竹の丸という建物があります。
他の城では北の丸といわれる場所なのですが、掛川城においては城の守りを兼ねて大藪があったことから竹の丸と呼ばれるようになったのだとか。
江戸時代、掛川城主は譜代大名・江戸詰で不在であったのに替わり、掛川城をあずかる上席家老が城中に近い竹の丸を居住としていたのだとか。
明治維新後、葛布を商う松本家に譲られ、明治36年に松本家の本宅として建てられたのが現在の竹の丸なのだとか。
近代豪商の様相を今に伝える貴重な建造物として、平成17年2月には国登録有形文化財となり、平成19年1月には掛川市指定有形文化財に指定されたのを受け、平成19年6月から改修作業が行われ、今年の6月から一般公開されます。
その竹の丸の指定管理者として、スローライフ掛川が今回指定されました。
歴史的な建築物ということに加え、掛川市に譲渡されてから市職員の保養所として、市役所移転後の市民活動の中心地としての場と、近年においてもいろいろな役割を担ってきた竹の丸。
上手く、大切に活用していきたいものです。